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かなり長い間花を楽しませてもらった庭の雑草も、さすがに枯れてきたので、引き抜こうとしたら、これがおおごとだった。

オシロイバナ科のMirabilis viscosa Cav. は、まるで木のように大きくなり、枝は簡単に折れるが根が相当に深く張っている。何年か前、これを抜くのに熱心になりすぎて腰を傷め、2ヶ月間も行動不便になった経験があるので、用心しながら少しずつやらなければいけない。ところが、全草がネバネバしているこの草の、種もまた粘ついていて、これが服などにくっつくのである。

また、不意に手や足にチクチクと刺さってくるのは、 Mitracarpus hirtus の小さなトゲだ。白い花はまるで 小さなブーケ のように可愛らしいのだが、その枯れた茎についている種を覆うカプセルに触れると、その蓋の部分が外れて肌に付き、刺さるようだ。こういう、目に見えないほどのトゲは、じつに始末が悪い。

いくら花が綺麗でも、こういう厄介な種ができるということも、人間に嫌われ、雑草と呼ばれる一因となっているのかもしれない。