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時々通る道の途中に、空き地がある。
長い間放置されていたのだが、だからこそこれは、かなり興味深い場所だった。季節によって、マメグンパイナズナ西洋アサガオ その他の雑草が、自然のままに生い茂っていたからである。

ところが最近通りかかったら、こんな金網に囲われ、しかも雑草もほとんどなくなっていた。街中の空き地だから、いずれは何か建ってしまうのが自然なのかもしれないけれど、これは少々がっかりだ。ほとんど誰も気がつかないうちに、こうして街の様相は少しずつ変っていく。

幼い頃はよく原っぱで一日中遊んだものだ。大人になれば楽しみ方は違ってくるが、やっぱり原っぱにはワクワクする。それがなくなる寂しさにも、遊び場を奪われた子供が感じる気持ちと、似たものがある。