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バスを待ちながら、またか、と思った。

通りに面したコカ・コーラのボトラーから、トレーラーが出てきたのである。道路が狭いので、トレーラーが方向を変えるのには時間がかかり、その間すっかり道をふさいだ状態だから、行き来する車は両車線とも通行止めにあってしまう。

大体、こんな狭い道に倉庫を作るのが間違っている。・・・渋滞を眺めながら、コカ・コーラの隣は鉄骨等の建築資材の倉庫、その向かい側は、鶏や卵を扱う会社の倉庫だという事を思い出した。もう少し先には、別の清涼飲料の倉庫もある。

しかしよく考えてみたら、これらの倉庫はかなり前からあるのだった。ほとんど畑や空き地ばかりだったこの周辺に、人家が増え交通量も増してきたのは、この10年ほどのことなのである。「仕事がしにくくなった」と、彼らのほうでも感じているのではないだろうか。

クエルナバカの人口は、この30年で倍になった。住宅はどんどん郊外に広がっている。これらの倉庫はやがて、移転を余儀なくされることになるかも知れない。