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こういう話題を取り上げるのは恐縮なのだが、ふんだんにある安全な水と同様、トイレ事情の素晴らしさに関しても日本は特殊な国だから、海外のことを語るとき、これは非常に重要かつ深刻なテーマなのである。

かなり昔のことになるが、夜間の長距離二等バスで、切羽詰ったことがある。悲劇の締めくくりは個室のない公衆トイレで、部屋の一方の壁に便器が並び、座っている人たちの向かい側で、順番を待つ人たちがじっと見ている、というシーン。この後何年もの間、バス旅行そのものが恐怖の対象だった。今ではそんな悲惨なことは起こらないかも知れないが、どちらにしても、長距離の二等バスにはもう、決して乗らないことにしている。

街中でも、無料でトイレが使える場所というのは多くない。探してようやく見つかるのは有料トイレで、最近ではこんなに大きく看板を掲げた商売も現れた。街の景観としてはどうかと思うが、これなら一目瞭然である。
2枚目は2月にモナルカ蝶を見に行くツアーの途中の村で入ったトイレ。ここも有料だが中はこの通りで、ドラム缶から自分で水を汲み、それを持って入るのである。それでも個室がいくつかあって、一応カーテンで目隠しされているから、とりあえず合格とするしかない。

世界の中で、日本を含む一握りの先進国、及び、金持ちの観光客を迎える場所を除けば、こういうのも決して珍しくはないと想像しているが、実際はどうなのだろう。