植物園には、コーヒーノキがあちこちに植えられている。
コーヒーの花は2~3日しか咲いていないけれど、実が熟すのには9ヶ月ほどかかるそうで、そうと知れば、いつ行ってもたくさんの実がなっているのに、花を見ることが非常に稀だということにも、納得がいく。
我が家の庭に植えたコーヒーノキは、いくつかの 花 が咲いて 実 も出来たのに、うっかりしているうちに木についたままドライフルーツ化してしまった。だから、植物園でたわわに稔った真っ赤な実を見ているうちに、つい試食の衝動にかられたのである。・・・よく色づいて多少柔らかそうな実を選び取り、指先でちょいとこすっただけで、口に入れてみた。
コーヒーの実はあまりに種が大きくて、皮と種の間にほんのわずかな果汁があるだけ。漠然と期待していた果肉らしきものは全くなかった。しかし皮が破れて出て来る果汁は、はっきりと甘かった。
ほとんど一瞬のこの美味は、言ってみれば、花の蜜を吸うのに似た楽しみと言えるだろうか。
コメント
コメント一覧 (4)
日本ではまたコーヒー豆の価格が高騰しています。
最近ではブラジル産に匹敵するくらいの量でベトナムからの輸入が多いようです。
胡蝶
がしました
そんなに甘い実だから、ジャコウネコはこの実を好んで食べるんですね。そしてその糞から取り出した種が世界一高価と言われるコピルアカというコーヒー豆…。それにしても、少ない果肉なのに、ジャコウネコは大きな種ごと飲み込むのはどうして。^ ^
胡蝶
がしました
ベトナムのコーヒーの生産量は確か世界二位。・・・どんな味なのでしょう?
胡蝶
がしました
コーヒーチェリーというくらいで、美しい実ですが、チェリーという名前から、果肉を期待していたような気がします。
食べるというより、しゃぶる感じなのですが、動物は丸呑みしてしまうのですね。ジャコウネコ以外にも色んな動物が、この実を食べるようです。
胡蝶
がしました