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グレープフルーツの旬がいつなのか、どうも、よく分からない。

柑橘類で言うと、例えば乾季の冬にはオレンジやミカン、ライムなら雨季にたくさん出回るのは、ここでは明確な事実だ。でもグレープフルーツは一年中あって、値段もそう変化しないような気がする。こういう曖昧な言いかたになるのは、これが、さほど目立つ果物ではないからだ。じつはメキシコでグレープフルーツと言うと、どうやらダイエットフードだと思われているらしい。普通は、もっと甘いオレンジやミカンのほうに断然人気があり、わざわざ好んでグレープフルーツを買う人は少いようだ。

スーパーでは時々グレープフルーツが安売りされる。夏ごろの安売りで求めたものは、しかし美味しくなかった。12月になって、また安売りがあったから買ってみたら、今度は大当たり。ご覧のように、外皮が薄くて種はほとんど無く、あふれるばかりの果汁はしっかり甘くて、酸味や苦味とのバランスがとても爽やかである。この日のお値段は、1キロが1.9ペソ(約13円)、小さめのを3個で900グラムだったから、1個当たりでは4円ほど。

ということは、メキシコのグレープフルーツの旬は、冬だと思っていいのかしら。ちなみに、グアバアボカド も、乾季の今頃が旬である。