クエルナバカはいよいよ春めいて、木々の新葉が目立つようになってきた。
画像の木でも、最初に目についたのは、透明感のある赤い新葉。でもその周囲にたくさん咲いている花を見て、あれっと思った。目の前にある木の幹には、見慣れた形のトゲがある。しかしこれは、あちこちで見知っている パンヤの花 とは、全く違うからだ。
もしかして、と調べたら、同じ ceiba 属の、Ceiba pentandra。それどころか、いわゆるパンヤノキというのは、こちらのことで、カポックとも呼ばれている。
もしかして、と調べたら、同じ ceiba 属の、Ceiba pentandra。それどころか、いわゆるパンヤノキというのは、こちらのことで、カポックとも呼ばれている。
これまでに何度か、パンヤノキとしてご紹介してきたのは多分、日本ではトックリキワタと呼ばれる Ceiba speciosa。この和名は、やはり種に繊維のできる Bombax(キワタ)属との混同らしい。おまけに観葉植物の Schefflera arboricola がカポックと呼ばれているのは、葉の形やつき方が似ているからだろうか。植物の呼び名には、かなりの混乱があるようだ。
アメリカ、アフリカ、アジアの熱帯地域に自生する Ceiba 属には、多種類の高木があるが、幹のトゲや葉の形、綿の出来る実などの特徴は、似通っているようだ(だから胡蝶は、この属の植物を皆パンヤと認識している)。なのに、花の大きさや形は様々で、Ceiba aesculifolia の花は、これまた、まるで別ものである。
同属どころか、同じ科というだけでも、同定の難しい植物だってあるのに、同属でありながらそれぞれが、これほどに個性的な花を咲かせるというのも、不思議としか言いようがない。
同属どころか、同じ科というだけでも、同定の難しい植物だってあるのに、同属でありながらそれぞれが、これほどに個性的な花を咲かせるというのも、不思議としか言いようがない。
コメント
コメント一覧 (6)
それにしても、可愛いお花ですね。そして、観葉植物のカポックに似た葉っぱ。それから、私の苦手なボツボツの幹。
先日、スーラやシニャックの絵を美術館で見てきましたが、その点描に、反応。頭ぼりぼり掻きながら、遠巻きにして、観てきました。
胡蝶
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観葉植物のカポックを連想したら、そういうわけだったのね。^ ^
胡蝶
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この花は毎年2月ごろに眼にしていて、気になっていたのです。色も形も可愛いでしょう。
水玉模様って割合によくあるから、これが苦手というのは大変そう・・・。
胡蝶
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トックリキワタのほうは、あまり季節感のない木なのですが、こちらは冬に葉を落とし、早春に花が咲いて新葉が出るんです。
いかにも春らしい葉っぱでしょう。
胡蝶
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葉の色も、花の色も可愛い
樹皮はこんなにゴツゴツしているのも、面白い^^
花の名前は紛らわしいのですね(笑
胡蝶
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梅みたいな可愛い花ですが、幹はこんなに棘だらけです。
植物も動物も、紛らわしい名前って多いですね。
胡蝶
がしました