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リュウゼツラン (Agave) 属は、熱帯アメリカに自生するリュウゼツラン科の植物で、208種が知られているそうだ。

これは自宅近くの道端に植えられているリュウゼツラン。何株かに花が咲き、蜂たちが群れていた。
日本では、数十年に一度しか花が咲かないということで、珍しがられるようだが、自生地の熱帯地域では、10~20年で開花すると言う。クエルナバカでも、公園や街路によくこの仲間が植えられていて、花が咲いているものを目にすることも珍しくない。ただし、一回結実性のため、花が咲き種ができると、その株は枯れてしまう。

画像のものは、日本ではアオノリュウゼツランという名の、Agave Americana のようだ。
メキシコで良質なテキーラの原料となるのが、Agave Azul (ブルー・アガベ)なので、同じものかと思ったら、Agave Azul は、学名がAgave tequilanaで、違う種だった。ちなみに日本のアオノリュウゼツランは、こちらではAgave Amarillo (イエロー・アガベ)と呼ばれるらしいから、ややこしい。

リュウゼツランの樹液からは、アルコール度の低いプルケや、蒸留酒のメスカルが製造される。そしてそのメスカルの中から、ハリスコ州テキーラ村で、厳しい基準に沿って生産されたものだけが、テキーラと呼ばれるのである。しかしその他の地方で作られる様々な種類のメスカルも、味わうほどに奥の深いものであるらしい。