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11月に訪れた 墓地 に、また行ってきた。

白雪姫の木があんなに多いのだから、他の種類の木もあって、春の花を咲かせているかもしれないと、思ったのである。

しかし、ブーゲンビリア以外に花の咲く木は特にないようだ。糸杉の他には大木がほとんどないので、そういう視点で、植える木が選ばれているのかもしれない。比較的低い木ばかりが植えられた墓地は、全体に明るく広々として、開放的な雰囲気が漂っている。

それでも、何か変わったものはないかと歩き回るうち、不思議なものを見つけた。遠くからは、まるで人工物のように見えるのだが、これは植物の種。どうやらセンニンソウの仲間らしい。

メキシコで見られるこの属の代表種は、Clematis dioica、こちらでは山羊の髭とか、老人の髭という名で呼ばれているようだ。種についた長い綿毛を髭に見立てた名前は、日本のセンニンソウという名と、同じ発想である。