ボルダ庭園における死者の日の催しでは、着飾った骸骨人形の展示もあった。
カトリーナと呼ばれるこの骸骨は、今ではメキシコ文化の中に重要な位置を占めるシンボルの一つであり、死者の日には様々な形で必ず参加しているが、その基となっているのは、1910年にメキシコの風刺画家ポサダによって描かれた、ヒヨコマメ売りの頭蓋骨である。骨だけの頭にフランス風の羽飾りのついた帽子をかぶっているその姿は、自らの境遇とはあまりにかけ離れた、華やかなヨーロッパ文化に憧れるメキシコ人への、強烈な風刺だった。
その後ディエゴ・リベラは、壁画 「アラメダ公園の日曜午後の夢」の中にその骸骨を描いて、これをカトリーナと名づけた。壁画の中のカトリーナは全身像で、貴婦人のように着飾ってポサダの横に立っている。
その後ディエゴ・リベラは、壁画 「アラメダ公園の日曜午後の夢」の中にその骸骨を描いて、これをカトリーナと名づけた。壁画の中のカトリーナは全身像で、貴婦人のように着飾ってポサダの横に立っている。
カトリーナのファッションを競うのは、死者の日の催しの一つで、いまやクエルナバカでも毎年の恒例となっている。今年のカトリーナたちの衣装は、トウモロコシの皮、豆や種子類を使ったもの、リベラの絵をはじめとする、メキシコ的なモチーフをあしらったものなどが多かった。
しかしカトリーナの起源はポサダの諷刺画である。どうせなら、メキシコ人の諧謔精神を思い切り発揮して、突拍子もないパロディーで遊んでしまったほうが面白いのに・・・と、少々物足りない思いがしたことは否めない。
しかしカトリーナの起源はポサダの諷刺画である。どうせなら、メキシコ人の諧謔精神を思い切り発揮して、突拍子もないパロディーで遊んでしまったほうが面白いのに・・・と、少々物足りない思いがしたことは否めない。
こちらは、4年前に撮って来たカトリーナたち →着飾った骸骨
コメント
コメント一覧 (10)
最後のドレスはとてもお洒落で欲しくなる人もいそうです。
胡蝶
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どうしてもハリケーンの名前を連想してしまいますね。
胡蝶
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今回のもなかなかファッショナブルですなー。^ ^
特におしまいのなんて、ジバンシーのみたい。(^_^)v…
陽気でいいですね。
胡蝶
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最後のドレスは、全体に豆類や穀物を貼り付けて模様を出しているんですよ。大変な労力だと思いました。
胡蝶
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さて、カトリーナとの名付け親は、本当にリベラなのか、じつはポサダだったのか・・・?
胡蝶
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はい、前回の写真はペルーに行く前の2007年でした。・・・本当に早いですよね。
最後のドレスは、模様全部が乾燥した豆類や穀物、唐辛子などを貼り付けてできているのです。私はその労力に感心していましたが、全体で見ると素敵なデザインですね。
胡蝶
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凄い根気ですね。
胡蝶
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それぞれがとても工夫してできていますね♫
ちょっと気取った貴婦人という雰囲気ですね、それも胡蝶さんにとっては、少々物足りないのかしら♫
日本のかかしや、菊人形も好きですが、メキシコには珍しいものがいっぱいありますね☆
胡蝶
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胡蝶
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・・・リンクを辿っていただければ分かると思いますが、4年間前のほうは、骸骨のお化粧や表情からして、とてもユニークだったんですよ。
メキシコのアートの感覚は、日本人にとってはとても斬新です。
胡蝶
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