ホセ・ラモン・カスティーリョは、メキシコを代表する料理人の一人で、メキシコシティーでチョコレートの店を持っている。
ヨーロッパ (フランス及びスペイン) への留学時代に、料理人たちが自分の土地の食材に対して持っている、愛情と誇りを知ったことが、メキシコの産物であるカカオに目を向けるきっかけとなったのだとか。そういうわけで、彼のチョコレート作りはまず、植物としてのカカオを知ることから始まった。そして現在、メキシコのカカオで作られたチョコレートと、他の材料も全て国内産のものを使い、メキシコの伝統と味覚を一つ一つ形にしたものが、彼の手作りチョコレートなのである。
メキシコのカカオとチョコレートの文化を推進すること、南部のカカオ農家の状況を改善すること、上質なチョコレートを作る職人の養成等、その目標は一つところにとどまらないから、テレビの料理番組を担当したり、チョコレートのレシピ本を書くなど、彼の活動は幅広い。
カカオの話 という記事で書いたように、カカオの産地として、独特の文化と長い伝統を持ちながら、メキシコのチョコレート事情には、まだまだ物足りないものがある。これは、お菓子としてのチョコレートが、ヨーロッパで最初に作られたという歴史のせいだろうけれど・・・チョコレート好きの胡蝶としては、こういう人の活躍を、大いに応援したいのである。
コメント
コメント一覧 (2)
胡蝶
がしました
ちょっと高級な手作りチョコレートというと、最近はこんな感じみたいですよ。
一番下のはクリスマスの時期に作られたもので、「チョコレートの宝石」というイメージらしいです。
胡蝶
がしました