各国の男女格差(ジェンダーギャップ)を比較した、世界経済フォーラム(WEF)による、今年の報告書が発表された。
それによると日本は昨年よりも順位を下げ、144カ国中の111位。一方メキシコは、昨年より順位が上がって、66位となっている。この両国の差に、胡蝶はまったく驚かない。初めてメキシコに来た1980年代から、政治家や医師、弁護士、技術者等の分野にも、女性がかなり多かったし、逆に男性看護師もさほど珍しい存在ではなかった。大学の学部によって、学生の男女比が著しく偏るということもなければ、男性が家の中の事をまめにやっている姿も、ごく日常の風景だったのである。
そんな中でずっと暮していると、日本におけるあれこれの風潮を外側から眺めながら、歯痒い思いをすることが、現在も多くある。
そんな中でずっと暮していると、日本におけるあれこれの風潮を外側から眺めながら、歯痒い思いをすることが、現在も多くある。
メキシコには、いまだに男尊女卑がまかり通っているという印象がある。特に田舎では、そういう傾向がまだ根強いかもしれない。しかしその裏にあるのは、メキシコ女性本来の、気の強さではないかと、胡蝶は思っている。こちらの女性たちは、思った事もしたい事もはっきりと表現し、1歩下がって男を立てるなどということは、考えもしない。公の場で堂々と意見を述べることにも、躊躇はない。
マッチョであることを、ことさらに誇示し、女を力で押さえつけようとするのは、じつは女に対して、潜在的にいつもビクビクしている男なのである。
画像は、1週間ほど前の夕景。
コメント
コメント一覧 (4)
日本ってこんなに低いんだ~!って思った。
政治にも社会にも女性はどんどん進出してると思っていましたが、
男の私がそんな風に思ったこと自体
欧米諸国から遅れてる要因の一つなんでしょうね。(^-^;
まさに、「井の中の蛙大海を知らず」状態ですね。
胡蝶
がしました
男女格差のランキングでは、日本はずっと100位以下です。
日本の中にいると、こういう状態が当たり前のように見えるのでしょうか。
差別は無意識であることが多く、だからこそ始末が悪いとも言えます。お互いの特性を尊重するのは、誰にとっても生きやすい世界を、実現することに繋がると思うのですけれど。
胡蝶
がしました
日本は言わないで我慢する人が多いことも、原因かな。
胡蝶
がしました
世間の風潮に逆らうのは、日本ではひどく困難なことですよね。
胡蝶
がしました