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プルケ は、先スペイン時代からメキシコで作られてきた、伝統的なアルコール飲料だ。

プルケはメキシコ各地で作られているが、トラスカラも、これの生産が盛んなのである。原料となるのは、リュウゼツラン科の植物の樹液。これはすなわち天然の アガベシロップ で、それを数日間発酵させたものが、プルケとなる。白く濁ったこの飲料は、アルコール度が低く、独特の酸味と粘度を持っていて、あまり日保ちはしない。色々な健康効果があるとも言われているが、味の方は好き好きが分かれるところで、このプルケに様々な果物等を加えたもののほうが、一般的には飲みやすいようだ。

メキシコのお酒といえば、真っ先に思い浮かぶのは、メスカル やテキーラだが、それは新大陸にスペイン人たちが移住してきてから、作られるようになった蒸留酒で、原料となるのは、同じリュウゼツラン科の植物でもそれぞれ別の種であり、製法も全く異なっている。

ホタルの棲む 自然保護区 が、観光資源として注目・宣伝されるようになったのは、ここ数年のこと。シーズン中(6月半ばから2か月ほど)毎日出ているツアーには、このプルケの生産工程見学が含まれているものが多いようだ。

画像1枚目は、プルケの原料となるリュウゼツランが栽培されている、山の中の集落。2枚目はこのあたりに多い アザミゲシ で、これは薬草としてよく利用されているという。3枚目では、リュウゼツランの先端の葉を取り去った、茎のくぼみにたまった樹液を、これから汲み出して見せるところ。