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アメリカグンカンドリで、間違いないと思うけれど。

なんだか不思議な鳥である。
翼を広げると2メートル以上という大きな鳥の群れが、ほとんどはばたかず、ゆっくりと高いところを舞っているので、まるで空にただ浮かんでいるみたいだ。時には風に流されたかのように横に移動したりするから、紙製の凧のような印象もある。

ようやく手に入れた野鳥図鑑を、自宅に置いてきてしまったので、ネットで調べた。ウィキペディアの 「メキシコの野鳥一覧 」という、約1100種のリストから、それらしいものを探しては画像を比較するのだが、これがなかなか難しい。野鳥は、とくに繁殖期には羽色が異なったり、雄と雌とで全然違っていたりするのに、web上にある画像はかなり偏っているからだ。図鑑で見てさえよく分からないのに、これではお手上げなのだが、たまには、それらしいものがすぐに見つかる僥倖もある。

メキシコには、オオグンカンドリとアメリカグンカンドリの、2種のグンカンドリがいて、これを画像だけで見分けるのは困難だ。しかし、棲息範囲から見れば、これはアメリカグンカンドリの方に違いない。グンカンドリの雄は、繁殖期になると喉にある赤い袋を膨らませる。それはとても 特徴的な姿 なので、是非見てみたいと思ったけれど、この鳥は繁殖期にはメキシコにいないらしい。・・・残念!