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1枚目の画像は、全国紙Web版より。2枚めは、先日市場で撮ったもの。

新聞の記事によると、死者の日に向けたマリーゴールドの生産・供給は、農業農村開発省により保証されているそうだ。詳しく言えば、今年は227万8千株のマリーゴールドが、国内各地の計2561ヘクタールの畑で栽培された。これを重量で言うと、21380トンの切り花になるらしい。さらにケイトウとキク、カスミソウを含めた4種が、定番の死者の日の花となる。

何年か前、この花の量を表すのに、トン単位の重量が用いられているのを知って呆れたものだが、こうした画像を見れば確かに、何本などとまだるっこしい数え方をする気にはならないだろう。しかしどちらにしても、全くピンと来ない数字だ。売られているマリーゴールドの切り花は、一抱えもある束が単位なのである。そうして、11月になると墓地も街も家々も、そこら中がこの花であふれかえるわけだが、最近では根付きの鉢植えも、少しずつ増えてきた。

市場では他に、お供えにする大カボチャやロウソク、その向こう側には、コパルと呼ばれるお香と、それを焚く香炉、画面には入っていないが、やはりお供えにする果物やお菓子も、山積みにして売られていた。メキシコの死者の日は、いくつかの映画等を通して世界中に知名度が上がり、この国の人たち自身も、そのことに誇りを持っているのである。