胡蝶の夢  ~メキシコ篇~

多様性の国メキシコ。常春のクエルナバカからの便りです。

2012年01月

メキシコでは、2010年が大雨の年で、2011年は旱魃の年だった。北部のチワワ州では、ここ70年間で最悪と言われるこの旱魃のために、農業や牧畜が深刻な影響を受け、飢饉が現在大きな問題となっている。クエルナバカは昨日も今日も、午前中ひどく曇っていた。空一 ...

ナス科の小さな植物で、花も実も、直径1センチもない。日本では、全土に分布するイヌホオズキと、比較的新しい帰化種のアメリカイヌホオズキという、よく似た二種が見られるそうだ。アメリカイヌホオズキは北米原産だから、メキシコにあるのはこちらに違いない、とい ...

先日の ハキリアリ のことである。色々と知ってみると、アリの社会というのはとても組織的によく出来ていて、しかも無駄がない。例えば働きアリたちも、人間が思うように四六時中働きずめなわけではなく、幼虫がたくさんいるなどして食料が大量に必要なとき以外は、巣の中で ...

よく通る公園に、あまり大きくない一本の木がある。その根元にはベンチが置いてあり、いつも誰かが座っている ( → 公園の人々 の画像1枚目)。これがナンチェ (学名 Byrsonima crassifolia) の木だ。この植物が属しているキントラノオ科は、熱帯アメリカを中心に世界の ...

メキシコでは、乾季に葉を落とし、同時に花を咲かせる木が多い。とはいえ、6ヶ月もある乾季の間に、個々の木がそれぞれのリズムで変化していくのである。先日の グアヤカン に始まって、1月にはこんな花も、華やかに人の目をひく。Cochlospermum vitifolium は、 “butterc ...

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